「全ロシア・ミニバレーフェステイバル」クラスノヤルスク大会報告記
〔はじめに〕
これまで日本チ-ムが参加して行なわれたロシアにおけるミニバレーの国際大会は、サハリンカップ2回(2006年・2012年)バイカルカップ(2014年)ソチ大会(2017年)そして今回のクラスノヤルスク大会(2019年)は5回目である。ウラジミール大会(2016)も行なわれているが、日本チームの参加はなかった。
どの大会も主催者のミニバレーに対する熱い情熱が伝わる、感動的な大会が開催されてきた。開会式での伝統的な歓迎セレモニー、民族ダンス、表彰式、大会看板、展示などに様々な工夫がされていた。
また、大会に併せたエクスカーションや、記念事業のハプニングは参加した日本選手団を喜ばせ、生涯忘れることの出来ない思い出をプレゼントしてくれた。
2014年冬季オリンピックの開催地ソチ大会では、「サプライズイベント」としてオリンピック記念公園に「セルテイス」の木8本の植樹が用意されていて、全員で植樹し水をやり記念の銘版を建てた。《写真左》
今回のクラスノヤルスク大会では、日本とロシアの「ミニバレーの固い絆」を象徴するかのような大きな鍵が用意されていて、クラスノヤルスクダム記念公園のフェンスのフレームに取り付けた。鍵には上部に“MINIVOLLEY”右下に「JAPAN」左下に「RUSSIA」と刻字されていた。
(絆の鍵を見つめる左タチアナ、ガリーナと)
ロシアにおける大会では、大学や、スポーツ省、教育省などの後援があるため「大会」と「セミナー・研究発表」が併設されていて今回も例外ではなかった。
残念なことに今回は飛行機の遅延のため予定が1日繰り下がったため、タイトな日程になり、30日予定されていた「科学技術振興会議」が31日に延期されたため、大会と重なり、また、当初参加を予定していた人が欠席となり、主催者には大変残念がられた。
また今大会の開催にあたり、「ロシアはもとより世界青少年スポーツ文化大会」等を通してミニバレーの国際普及に尽力された、ナイダノフ・バイル、ボルパチンスカヤ・ガリーナ、バダニナ・タチアナ氏に「国際功労者章」の賞状とエムブレムを贈呈した。
〔大会概要〕
*日 時 日本チームの日程 令和元年(2019)8月28日(水)~9月3日(火)6泊7日
*組 織 者 全ロシアミニバレー連盟/レシェトネバ記念シベリア科学技術大学
クラスノヤルスク市体育スポーツ局/クラスノヤルスク州ミニバレー連盟
*参 加 者 (一社)全日本ミニバレー協会 会 長 (大樹町) 小 島 秀 俊
同 上 事務局次長 (音更町) 小 椋 淳 子
同 上 調査研究アドヴァイザー(稚内北星学園大学准教授)
教育学博士 (稚内市) 侘 美 俊 輔
(選手団) 小島洋子(大樹町)・坂本勝昭・小松克博・村橋正明・三浦巧
柴田洋子(音更町)・佐藤百合子・澤田菊代(以上音更町)
*日 程
⑴「全ロシア・ミニバレーフェステイバル」参加 8月31日・9月1日(2日間)
⑵ 「科学技術振興会議」会議への参加と発表《クラスノヤルスクセミナー》 8月31日
⑶ ミニバレーマスタークラスの開催(ロシア側参加者) 8月31日
⑷ ミニバレー審判講習会の開催(フェステイバル参加者) 9月 1日
⑸ 行政関係機関・研究所等表敬訪問(シベリア科学技術大学長表敬訪問) 9月 2日
⑹ エクスカーション(クラスノヤルスク市内・クラスノヤルスク発電所) 9月 2日
⑺ テレビ生出演 シベリア・エニセイテレビ 7:45~7:58 9月 2日
*表敬訪問シベリア科学技術大学長アクプラトフ,エダム、シュクサエヴィッチ9月 2日
*開 会 式 小島会長挨拶 シベリア州代表、クラスノヤルスク市スポーツ局代表、大会ス ポンサーに記念品贈呈。
*閉 会 式 大会を主催したロシアミニバレー協会会長ボルパチンスカヤ・ガリーナ氏、バ
ダニナタチアナ氏に「国際功労者章」の賞状とエンブレムを贈る。
*国際組織についての話し合い 小島、侘美、バイルの3名で。 バイル氏1日モスクワ
に帰る。日程が変更になったためり話し合いの時間が十分とれなくて残念。
*大会の模様
種 目 ➀子供12歳以下②身障者 ③混合160未満、④160以上⑤ 女性200 ⑥200未満 ⑥200以上 ⑦男性200未満、⑧200以上
*日本チームエントリー 男子 ⑧200以上《サムライ》 成績 全勝優勝
女子 ⑥200以上 《さくら》 成績 全勝優勝
*大会の参加者 日本、ロシア・シベリヤ地方、サハ共和国、サハリン州、クラスノダール 地方(ソチ)イルクーツク等から56チーム 約300名が参加。
*バイル氏との国際組織の創設についての話し合い(8月31日イビスホテル/ロビーで)
1.バイル氏談 要点
1.ロシアでは国際組織がないとスポーツ団体として認められない
・政府から補助金がもらえない
・スポンサーがつく ・大きな大会の開催が可能になる(世界大会など)
・ジャパンカップに参加しても代表チームとして評価されない。
・肩身が狭い、(真に認められ、評価されるチームに、ロシア代表として)
2.ロシア大会には日本側は高齢者しか参加せず、若者たちの交流が見られなく残
念。
3.3年後のミニバレー誕生50周年記念の前年までに国際組織を立ち上げ、50周年
の記念大会を世界大会として、小島会長のもとで開催して欲しい
2.国際組織の創設
○日本の立場
・今のメンバーで頑張る。(一社全日本ミニバレー協会が中心に)
・ワーキンググループを立ち上げ議論を深める。
・ロシア主導で進めるのも一案かとも思う。(早道か)
・ロシア通の政治家の力を借りることも必要。(顧問の鈴木宗男参議院議員など)
・ミニバレーに精通している通訳(靍田さん)を同席させ協議すること必要。
○4韓国慶尚南道ミニバレー連盟の意見
・2019年7月12日札幌市ホテルニューオオタニインで、一般社団法人全日本ミニバ
レー協会、小島秀俊会長、佐藤勝美副会長と、韓国慶尚南道ミニバレー連盟キ
ム・ジョムス会長、ホン・ヨンゴン副会長パク・ギホ事務局長がHIECC調整課長
金子徳之、協会通訳協力員朴仁哲《通訳》を立会人として話し合いが行なわれ、
韓国も国際組織の立ち上げに賛同し、9月訪ロに際しロシアとの協議について全
面的に一任する旨を確認した。
・特に韓国のキム・ジョムス会長は、文書確認も大切だが、何事も行動で示して行
くことを大切にしようとの希望を述べた。通訳は旅行社ガイド(通訳)チョ・テ
ィクが行なった。
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